さて、クリスマスカードはいつ頃どこで始まったのでしょうか?
イギリスの郵便サービスは1840年に、それまでよりずっと安く手紙を送れる「Penny Post」として始まりました。それまでは輸送手段に馬車等を使っていたこともあり、郵便はあまりにも高く、お金持ちの人だけしか使えませんでした。ですが鉄道が発達してから、もっとたくさんの量を早く運べる様になり、お金持ちの人々だけでなく一般市民も送れる様になりました。
その様な時代背景の中で、クリスマスカードが生まれました。1843年、イギリスのHenry Coleという公務員が「どうやったらもっと郵便局が一般市民に使ってもらえるのだろうか」と考えたことから始まったのです。より多くの人に郵便局を使ってもらうために生まれたクリスマスカードは、一枚当たり今のお金で8セントほどで売られていたそうですが、それでも当時にしたらもっともっと高価だったそうです。
その後、1860年頃より印刷の発展によってクリスマスカードは大量生産される様になり、1870年にはクリスマスカードはずっと安くなり、よりたくさんの人々がカードを送れる様になったそうです。
アメリカでクリスマスカードが始まったのは、イギリスとほぼ同時期の1840年代後半でした。しかし、とても高価だったので多くの人はクリスマスカードを送ることができませんでしたが、1875年にイギリスの印刷会社に勤めていたLouis Prangがクリスマスカードを大量生産したことで、たくさんの人々が購入する事ができる様になりました。1915年には、John C. Hallと彼の2人の兄弟がHallmark Cardsという会社を設立しました。彼らの商品は、今ではアメリカのコンビニやスーパーマーケット、ショッピングモールなど、色んなところで並べられ、Hallmark Cardsは一大カードメーカーになりました。
クリスマスカードは1900年初めにはヨーロッパ全域に広まりました。1910~1920年代には、手作りカードが人気になり、オリジナルの形をしたカードを金属箔やリボンなどで飾っていたりしましたが、そのような壊れやすいカードは郵便を使わず手渡しされていた様です。
最近はジョークがデザインされているもの等、たくさんの種類のクリスマスカードが出ています。
日本では飛び出すカードやピカピカ光ったり音楽が流れたりするカード(もはやカードではない?!)などすごく凝った物が出ていて、眺めているだけでもワクワクしてしまいます。ぜひ、年賀状だけでなくクリスマスカードも仲良しのお友達にサプライズでお送りしてみてはいかがでしょうか?きっと喜んでくれるのではないでしょうか!